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2024-09-18

【初公開】にんにくポン酢 誕生秘話

カテゴリー:  キーワード:

ポン酢_にんにくポン酢_image

先日、思いがけずお昼のフジテレビの番組『ぽかぽか』にて、カンニング竹山さんが弊社のにんにくポン酢をご紹介してくださいました。

竹山さんには以前も別の番組で紹介して頂き、感謝の言葉をどれだけ並べても足りません。

その上、中澤裕子さん始め出演者の皆さんに、にんにくポン酢をお褒め頂いて、想像以上の大反響を頂いております。

本当にありがとうございます。

 

非常に多くのお客様からご注文頂き、また、お店に足を運んで頂いたものの、すぐお渡し出来ない状態が今も続いており、とても心苦しく思っております。

一日も早く一人でも多くのお客様にお届けできるように、現在スタッフ一同総力をあげて取り組んでおります。

 

お待ち頂いている間に今回は、このポン酢が生まれた時のことを書いてみたいと思います。

これを読んでくださった方に少しでも私たちの想いが伝われば幸いです。

 

ポン酢_にんにくポン酢300㎖
15年ほど前に誕生しました

正式名称は「にんにく におわずまろやか ポン酢」と言います。

飲めるくらいまろやかで驚いた!

こんなにおいしいポン酢初めてだよ!

とお褒め頂くこともあります。

このにんにくポン酢の誕生のきっかけ。

普通の調味料の誕生とは一風変わった生い立ちがあります。

 

15年ほど前、たまたま醤油を買いに来られたお客様との雑談の中で

「酸っぱくないポン酢って世の中に無いのよね~」とのお声を頂きました。

ポン酢と言えば、弊社にも自慢の橙ポン酢や、かぼすポン酢がありますが、お鍋に合うのはポン酢と昔から決まっていますよね。

それなのにまさか「酸っぱくないポン酢」を求める人がいるとは思いませんでした。

 

 

それなら酸っぱくないポン酢を作ってみよう!

「酸っぱくないポン酢」と言っても、人によって感じ方が違います。

自分で「これなら酸っぱくない」と思っても、「これは酸っぱすぎる」と受け付けてもらえなかったり。

そこで、毎週末に様々な人をお招きして、鍋大会を開催して意見を聞いてみようと思いつき実行しました。

先々代の時からの弊社の自慢のポン酢を含め、自分でも絞った柑橘を少なめに調合してポン酢を作り、皆さんの意見を聞いてみました。

そうすると、意外にも「(従来の)ポン酢は酸っぱい。」と言われる人が多いことに気づきます。

 

 

ある日、ニンニクからヒントをもらう

ある日の鍋大会の時 しゃぶしゃぶを振舞った時がありました。

以前、大分のニンニク農家さんを訪ねた事があって、

その時に「しゃぶしゃぶをする時に酢につけたニンニクを一片入れてごらん。

お肉が美味しくなるよ」と教えてもらい、言われた通りにお湯に酢に漬けこんだニンニクを入れて

しゃぶしゃぶを振舞ったところ、参加した全員から絶賛された事がありました。

「今日の鍋は美味しかったね~」と言いながら、ポン酢の酸味がまろやかで、

何だかいつもと違っている(いつもより美味しい)ことに気がつきました。

もしかするとここにヒントがあるかも!?

その日を境に【酢ニンニク】に的を絞りポン酢を試作してみる事にしました。

image_にんにく_s

 

試行錯誤の結果・・・

次の週からの鍋大会からは一層気合が入ります。

色んな人に声をかけて、鍋を振舞い【酢ニンニク】から調合して作ったポン酢を試してもらいました。

【酢ニンニク】自体もどれくらい漬け込んだらよいのか?幾つも実験して記録をとりました。

にんにくにおいは切っても切り離せないもの。
食欲を増進する反面、気になる人もいます。
また、にんにくの風味が強いと、はじめのうちは美味しく感じるのですが、食べ進めるうちにくどく感じてしまったのです。

にんにくの存在感をどの程度出したらよいか・・・

鍋大会を繰り返し、試作のにんにくポン酢で鍋を食べてもらって、改良を重ねました。
あんなに続けて鍋を食べた経験は、今では良い思い出です。
沢山の方に協力してもらい試作を重ね、

とうとう参加者全員が「これは間違いなく美味しいポン酢!」と太鼓判を押してくれた

ポン酢が出来上がりました。

 

ポイントは熟成

この絶妙な風味を出すために、製造が従来のポン酢に比べて格段に手間がかかるものになってしまいました。

一番の手間は、熟成に時間がかかること。

色々と試みましたが、こればかりはどうしようもないようです。
旨みや香りのバランスが美味しくなる頃合いまでじっと待ちます。

そのため、一度に作れる量が限られてしまうのです。

普段から十分な在庫を準備しているつもりでしたが、今回のように想像以上に多くのお客様からご注文頂いた時に、パパッと増産してお出しできないのがとてももどかしく、心苦しくてなりません。
とはいえ、焦って熟成不十分なのをお出しする訳にはいきません。

手間と時間がかかり、大量に作れないからこそ、この味わいが出せるのだと思っております。
そう信じて熟成を待っています。

にんにくポン酢が完成したら速やかに出荷できるようスタッフ一丸となり取りかかっております。

どうか楽しみにお待ち頂けましたら幸いです。

 

お手元に届いたにんにくポン酢を使ってくれた皆さまに
「美味しい!待った甲斐があった!」と喜んでもらえますように。